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念ずれば花開く

なぎら
2012.10.10

柳楽です。

研修を終えたあと、受講生からこんな感想を頂きます。

「どんなに頑張っても、今の上司ではどうにもならない」
「職場が変われば、もっと自分も努力して成果がだせるのに」
「商品がお客様のニーズに合っていないから、どんなに努力しても売れない」

研修を受けるまでは、結果がでないのは職場・商品・お客のせいにしていた。
本当は、努力をしたつもりになっている自分のせいだったのに・・・

私の研修では、まず最初に「仕事観」について考えます。
「消極的な仕事観」と「積極的な仕事観」について、それぞれに考えていただく。
それを、グループでシェアして職場の「仕事観」を確立します。

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「念ずれば花ひらく」 坂村真民

念ずれば
花ひらく
苦しいとき
母がいつも口にしていた
このことばを
わたしもいつのころからか
となえるようになった
そうしてそのたび
わたしの花がふしぎと
ひとつひとつ
ひらいていった

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念というのは、今という字と、心という字から出来ています。
つまり、「いつもそう思う」ということです。
思い続けることによって思考が変わり、そして言動が変わる。
言動が変われば、行動が変わり、やがて習慣が変わる。
習慣が変われば、人の人生は大きく変わる。

消極的な仕事観をもち、やりがいを見いだせず、業務を作業と捉えて行なっていては、決して良い結果にはなりません。
通常の業務の中に「キラリ」と輝く「やりがい」を見出し、それをさらに磨きあげる・・・
そんな「積極的な仕事観」ですべての物事に向かえば、きっと素晴らしい花(未来の姿)が咲きます。

仏教の因果の道理は、因縁果の道理とも言われます。
モミ種がなければ、お米が取れないように、因(種)がなければ果は絶対に生じません。
しかし、モミ種だけではお米は取れません。

陽の光や水、土、気温が揃って初めて種が芽を出しお米になります。
このように、「因」が「果」となる助けとなる働きを「縁」といいます。

人生には色々な「縁」があります。
どんなお客様に出会うか、どんな上司のもとで働くか、どんな同僚とともに過ごすか・・・

どんなすばらしい人に出会っても、自分が努力しなければ力は付きません。
逆に、どんな辛い環境でも、自分が努力した結果は全部、自分の力となります。
良い「縁」を求めることも大切ですが、もっと大切なことは、どんな環境でもよりよい種まきをすること。

「念ずれば花開く」の言葉のように、しっかりとした「仕事観」をもち、努力の種をまけば、きっと素晴らしい花は開きます。

このことを、お伝えしてから私は、研修に入って行きます。
すると、みなさんの表情が変わり、良い種をまくために一生懸命な姿で研修に臨んでいただけます。